主涙腺から涙は生産され、目の表面を潤したあと約10%は蒸発し、残った涙は目の内側の上下涙点からまばたきのポンプ作用で、涙小管へ約90%が流出されます。 涙のうにたまり、鼻涙管から鼻腔へ排出されます。
涙の流れが妨げられると、涙は外にあふれます。加齢により、ポンプ作用が低下すると涙は排出されません。
涙の量や質が低下すると、角膜が乾いて傷つきやすくなったり、感染を起こしやすくなります。角膜とコンタクトレンズの間では、涙が潤滑液となって目を保護しています。涙の交換率はハードコンタクトでは約20%、ソフトでは2.3%になって目に負担がかかります。
免疫異常による全身疾患で、涙や唾液が減少します。40歳以上の女性に多い病気です。
ドライアイとは、涙の量や質が低下する病気です。目が乾いて、角膜や結膜に傷がついて、様々な症状が出現します。
加齢、薬剤、VDT作業、乾燥、コンタクトレンズ、アレルギー性結膜炎、紫外線など
症状 | 目が疲れる、目が重い、目を開けていられない、目が痛い、目が充血する、目がゴロゴロする、目が乾く、目がしみる、視力低下、かすみ |
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検査 | ・涙の量の測定(シルマーテスト)。 ・涙の状態を撮影する。 |
治療 | 点眼薬、内服薬、ドライアイ用メガネ、涙点プラグ |
対策 | ・部屋の乾燥を防ぐ。 ・エアコン(暖房・冷房)の使用を適度にし、風があたらないようにする。 ・集中して目を使うときは、意識してまばたきする。 |