Diabetes

糖尿病と目

糖尿病性網膜症について

成人の失明原因のトップは糖尿病性網膜症です。その他、糖尿病による眼の合併症には網膜症の末期的段階に発症する血管新生緑内障、白内障、眼筋麻痺や神経麻痺による複視があります。

糖尿病性網膜症とは、糖尿病で網膜の毛細血管が障害され、つまったりして眼底出血や浮腫、硝子体出血、視神経萎縮をおこすことです。

危険度:低

分類 単純性網膜症
眼症所見 網膜小出血・白斑
自覚症状 全くない
自覚症状 血糖コントロール、内服薬

危険度:中

分類 前増殖網膜症
眼症所見 出血斑・軟性白斑、血管の拡張、蛇行
自覚症状 ほとんどない
自覚症状 血糖コントロール、内服薬、レーザー治療、硝子体手術

危険度:高

分類 増殖網膜症
眼症所見 新生血管、増殖膜、硝子体出血、網膜剥離、緑内障
自覚症状 視力低下~失明
自覚症状 血糖コントロール、内服薬、点眼、レーザー治療、硝子体手術、緑内障手術

糖尿病と言われたら、眼底検査

  • 網膜症のない人

    1年に1回

  • 単純網膜症の人

    3~6ヶ月に1回

  • 前増殖網膜症の人

    1~2ヶ月に1回

  • 増殖網膜症の人

    2週間~1ヶ月に1回

増殖停止網膜症

治療により症状が安定した状態です。2~6ヶ月ごとの眼底検査が必要です。再び進行し始める可能性もあります。